主な症状と対応法

高次脳機能障害の主な症状と対応法

・記憶障害-(症状)すぐに忘れる、新しいことを覚えられないので自信がない。
(対応法)情報は短くする。確認の発声をさせる。メモ帳を使う習慣にする。
視覚的・作業的・経験記憶を併用する。
日課を常に確認し、日課通りの行動をする。
大切なものは決まった場所に置く。繰り返し行動する。

・注意障害-(症状) 注意散漫。うっかりミスなど不注意が多く、気が散る。集中できない。
(対応法) 戸を閉めTVを消す。指示は単純明快に。理解したか確認する。
時間に余裕を持って、いそがせない。出来たことはほめる。

・遂行機能障害-(症状) 毎日の行動や調理など、自分で計画を立てて物事を進められない。
要点を絞り込めない。優先順位を決められない。
二つ以上の作業を同時に出来ない。一つの事にこだわりが強い。
(対応法)あいまいな指示は避ける。都度確認、指差呼唱する。
決断しやすいように賛否両論をリスト化する。

・社会的行動障害(下記)

・半側空間無視 – 大脳の右半球に損傷を受けると、身体の左側と付き合うことが難しくなります。
左に片麻痺がでる場合が多く、左側のもの・柱に気づかない

・病識欠落 -(症状)障害前の自分と変わってないと思う。
問題の原因は自分でなく他者にあると思う。
(対応法)無理に障害を認識させようとしない。元もとのキャラクターはほめてあげる。
出来ない事を責めるのではなく出来たことをほめる。障害による問題は
共感してあげる。何が出来ないかではなく、何が出来るかを理解する。

・言語障害(失語)-(症状)本を読んでも理解できない。手紙を書けない。人の話を理解してない。
状況判断ができない。相手の意図を汲み取る事ができない。
(対応法)緊張させない。質問はYes Noで答えられるように。
一度に何人もと話をするのは困難です。
一度にいろいろな情報を与えない。

・失認・失行 - 意図した動作が行えない。動作が拙劣。物の使い方が分からない。
失認とは視覚失認(視覚による認知ができない。物の名前が言えない)、
対応法は触覚や言葉で、動作を単純化して覚える。
相貌失認(よく知っている人の顔が誰か分からない)
対応法はその人の顔写真を見ながら、顔と名前をマッチングして覚えます。
聴覚失認(環境音の認知が出来ない)
対応法(身振りを用いて表現する練習や、音を聞いて弁別する訓練)

社会的行動障害とは

・依存性・・・すぐに他人(親)を頼る、子どもっぽくなった。

・幼稚化・欲求コントロールの低下・・・欲しいと思うと我慢できず無制限にほしがる。
金遣いが荒くなった。

・感情コントロールの低下・・・感情の爆発もある。多少の事でいらいらしたり怒りっぽくなる。
じっとしていられない。待てない。人を許す事ができない。
(対応法)我慢させない。押さえつけない。批判・否定しない。
最後まで言ってることを聞く。
1秒待つくせをつける。過去に怒った事は再びしない、
怒りどころは一緒です。
いらいらしたらその場から離れる。深呼吸とか水を飲んで
リラックスさせる。いらいらはうつります。笑顔もうつります。

・対人技能の低下・・・相手の立場や気持ちを思いやることができず、良い人間関係が作れない。

・固執性・・・物事に対するこだわりが強い。自己主張が強い。

・意欲・発動性の低下 ・・・自分からは何もしようとしない。会話・行動が始められない。
ボーッとする。
(対応法)無理強いはしない。「なまけてる」と言わない。
「分かっているけど出来ない」を理解する。
始めるきっかけを与える。選択肢を用意して自分に選ばせる。